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国際グリム賞

■ 国際グリム賞

児童文学の真の発展のためには、地道な研究の積み重ねが必要であり、
そうした研究にたずさわる人々の業績を顕彰することはきわめて有意義である。

ここに、世界における児童文学の研究者を対象とする国際的児童文学賞を設け、
児童文学の振興に寄与しようとするものである。

この賞は、1986年、大阪府立大手前高等学校創立100周年記念事業として
同校同窓会金蘭会の基金により設置され、その趣旨を推進する大阪国際児童文学振興財団
との共催事業として実施するものである。

なお、この賞の設けられた1986年は、昔話の蒐集者・再話者であり、
すぐれたメルヒェン研究者でもあったグリム兄弟誕生200年の記念すべき年にあたり、
それにちなんで「国際グリム賞」と名づけられた。
また、作家・画家を対象とする国際アンデルセン賞と交互になるように隔年に授与することとした。

・国際グリム賞 実施要項


   

  
◆◇◆◇◆◇ 第20回 「 国際グリム賞 」 の受賞者決定! ◇◆◇◆◇◆

  世界ですぐれた児童文学研究者を
顕彰する 第20回「 国際グリム賞」 の受賞者が、
  エマー・オサリバン博士(ドイツ・ロイファナ大学リューネブルク教授)に決定しました。
  正賞の楯と、副賞として賞金100万円が授与されます。
  贈呈式および記念講演会は、令和8年2月に開催を予定しています。
  
  エマー・オサリバン 博士
  Dr. Emer O’Sullivan



【 略歴 】

1980年、アイルランド国立大学ダブリン校でドイツ語、英語、スペイン語の学士号を取得後、ベルリン自由大学でドイツ語と英語の修士号(1984年)、博士号(1987年)を取得した。
1990年〜2004年までフランクフルト大学児童文学研究所で比較文学の教鞭をとり、1999年にはフランクフルト大学で比較文学の大学教授資格を得た。2004年からドイツ・ロイファナ大学リューネブルク英文学部教授となる。15冊の著書(編著を含む)があり、150以上の論文がある。
2003〜2005年には国際児童文学学会副会長を務めた。
【 主な編著作 】

『味方か敵か 英国児童文学フィクションにおけるドイツとドイツ人のイメージ 1870年〜現在まで』 1990年
『児童文学における比較文学』 2000年 *国際児童文学学会賞受賞
『比較児童文学』 2005年 *アメリカ児童文学協会図書賞受賞
『児童文学における同一性と差異』 2017年  *共編著
『児童文学史事典』 改訂増補第2版 2023年 *編著
『ユーモア 児童・ヤングアダルト文学研究協会年鑑 2024』 2024年 *共編著
*すべて未邦訳
【 贈呈理由 】
エマー・オサリバン博士は、30年以上にわたり、多様な研究活動を通して、国際的な児童文学研究に多大な貢献をしてきた。

特に、比較文学や翻訳研究、イメージ論、外国語学習、教育などの分野の児童文学研究において、重要な理論や研究分野を導入し、ドイツ語および英語を使って独創的な研究を発表し続けている。その研究は、世界的な影響力を持ち、受賞歴もある。

著書の『児童文学における比較文学』では、2001年に国際児童文学学会賞を受賞し、『比較児童文学』では、アメリカ児童文学協会図書賞を受賞し、ギリシャ語、アラビア語、中国語に翻訳され、多くの研究者から引用されている。

また、『味方か敵か 英国児童文学フィクションにおけるドイツとドイツ人のイメージ 1870年〜現在まで』や『児童文学における同一性と差異』などでは、イメージ論を使って児童文学研究を行っている。博士は、ドイツ児童文学研究会発行の年鑑を8年間共同編集し、国際児童文学学会理事や副会長など、この分野に幅広い影響力を及ぼし、卓越した仕事と指導的役割を通じての児童文学研究に貢献している。

加えて8冊の児童書の作家でもある(ディートマー・レスラーと共著)。

以上のように、国際的な児童文学研究への貢献、重要なテーマにわたる優れた研究成果、そしてこれらの研究分野の発展に与えた影響力によって、オサリバン博士に第20回国際グリム賞を贈呈する。
 (2025.6.13)





【国際グリム賞 正賞】

正賞 第1回〜第6回 正賞 第7回〜
第1回〜第6回
第7回〜


第7回から正賞のデザインを変更し、
「グリム童話集」第2版の花輪を用いたものになっております。

なお、この制作には独立行政法人造幣局のご協力をいただいています。



【これまでの国際グリム賞受賞者】

・2023年 第19回  クレア・ブラッドフォード 博士
・2021年 第18回  朱 自強 教授
・2019年 第17回  三宅 興子 教授

・2017年 第16回  ロバータ・シ―リンガー・トライツ 博士
・2015年 第15回  ペリー・ノーデルマン 博士

・2013年 第14回  キンバリー・レイノルズ 博士
・2011年 第13回  蒋 風 教授
・2009年 第12回  神宮 輝夫 教授
・2007年 第11回  ジョン・スティーヴンス 博士
・2005年 第10回  マリア・ニコラエヴァ 教授
・2003年 第9回  ピーター・ハント 教授
・2001年 第8回  ジャン・ペロ 博士
・1999年 第7回  ジャック・ザイプス 博士
・1997年 第6回  テオドール・ブリュッゲマン 博士
・1995年 第5回  ドニース・エスカルピ 博士
・1993年 第4回  鳥越 信 教授
・1991年 第3回  ジェームス・フレーザー 博士
・1989年 第2回  ヨーテ・クリングベリ 博士
・1987年 第1回  クラウス・ドーデラー 博士


※注意※
受賞者の贈呈理由や経歴は、すべて各年度の国際グリム賞パンフレットから掲載しています。
文章中の年度および所属などにご注意ください。




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