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■国際グリム賞


【2023年 第19回 国際グリム賞受賞者】

Dr. Clare Bradford
クレア・ブラッドフォード 博士

【略歴】

ニュージーランドのオークランド大学で学士号、ヴィクトリア大学で修士号を取得し、1978年にオーストラリア・シドニー大学で文学博士号を取得。
1998年からディーキン大学で教鞭をとり、2016年に名誉教授となる。13冊の著書と、児童文学等に関する80以上の論文がある。
2007年〜11年には、国際児童文学学会の会長を務め、2011年には、オーストラリア人文科学アカデミーのフェローに選出された。



【主な編著作】

『オーストラリアの子どもを描く 子ども向けフィクションにおける表現と内容』 1996年 *編著
『民族性を読み解く オーストラリア児童文学における先住民』 2001年
『落ち着かせない物語 ポストコロニアルの視点から児童文学をよむ』 2007年
『現代児童文学における新しい世界の秩序 ユートピアの変容』 2008年 *共編著
『少女、文化、テクスト』 2015年 *共編著
『児童文学における中世』 2015年 *米国児童文学協会賞受賞
*すべて未邦訳




【贈呈理由】

クレア・ブラッドフォード博士は、多様な研究活動を通して、国際的な児童文学研究に多大な貢献をしてきた。

多文化主義、植民地主義、ポストコロニアリズムなどの新しい分野の研究をリードし、オーストラリア・アボリジニ、環境批評、トランスナショナリズム、少女観、児童文学における「中世」などの研究を通して、広い視野で「先住民性」をテーマとした研究を行っている。

著書の『民族性を読み解く』は、国際児童文学学会賞を受賞し、『落ち着かせない物語』では多くの研究者から引用され、ポストコロニアルおよび先住民研究の国際的な第一人者としての地位を確立した。2015年には、『児童文学における中世』が出版され、米国児童文学協会賞を受賞した。

また、児童文学研究誌の編集や、「児童文学批評研究」シリーズの編集などを行い、2011年には、人文科学における研究の卓越性と影響力が認められ、オーストラリア人文科学アカデミーのフェローに選出された。

博士は、2007年から2011年まで国際児童文学学会会長、1998年から2002年までオーストラレーシア児童文学学会会長を務めた。加えて、世界中の主要な学会や協会、大学などで招聘され、基調講演や討論に参加している。そして、博士は、『誕生日の願い』などの児童文学作家でもある。

以上のように、国際的な児童文学研究への貢献、重要かつ先端的なテーマについての卓越した研究成果、そしてこれらの研究分野の発展に与えた影響力によって、ブラッドフォード博士に第19回国際グリム賞を贈呈する。



【贈呈式・記念講演会】
 2024年2月4日(日)
  記念講演「オーストラリアの緑との交流 オーストラリアの絵本における植物と人間のかかわり」
    "Fellowship with Australian Foliage" : Vegetal-human Relations in Australian Picture Books
     通訳:松下宏子(関西大学ほか非常勤講師)


    ◇記念講演会チラシ(PDF)

    ※ 「大阪国際児童文学振興財団 研究紀要」 第37号に掲載

 


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