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国際グリム賞

■ 国際グリム賞

児童文学の真の発展のためには、地道な研究の積み重ねが必要であり、
そうした研究にたずさわる人々の業績を顕彰することはきわめて有意義である。

ここに、世界における児童文学の研究者を対象とする国際的児童文学賞を設け、
児童文学の振興に寄与しようとするものである。

この賞は、1986年、大阪府立大手前高等学校創立100周年記念事業として
同校同窓会金蘭会の基金により設置され、その趣旨を推進する大阪国際児童文学振興財団
との共催事業として実施するものである。

なお、この賞の設けられた1986年は、昔話の蒐集者・再話者であり、
すぐれたメルヒェン研究者でもあったグリム兄弟誕生200年の記念すべき年にあたり、
それにちなんで「国際グリム賞」と名づけられた。
また、作家・画家を対象とする国際アンデルセン賞と交互になるように隔年に授与することとした。

・国際グリム賞 実施要項


   

  
◆◇◆◇◆◇ 第19回 「 国際グリム賞 」 の受賞者決定! ◇◆◇◆◇◆

  世界ですぐれた児童文学研究者を
顕彰する 第19回「 国際グリム賞」 の受賞者が、
  クレア・ブラッドフォード博士(オーストラリア・ディーキン大学名誉教授)に決定しました。
  正賞の楯と、副賞として賞金100万円が授与されます。
  贈呈式および記念講演会は、令和6年2月4日(日) 國民會館 武藤記念ホールで開催します。
  詳細は下記をごらんください。 
  クレア・ブラッドフォード 博士
  Dr. Clare Bradford


【 略歴 】

ニュージーランドのオークランド大学で学士号、ヴィクトリア大学で修士号を取得し、1978年にオーストラリア・シドニー大学で文学博士号を取得。
1998年からディーキン大学で教鞭をとり、2016年に名誉教授となる。13冊の著書と、児童文学等に関する80以上の論文がある。
2007年〜11年には、国際児童文学学会の会長を務め、2011年には、オーストラリア人文科学アカデミーのフェローに選出された。

【 主な編著作 】

『オーストラリアの子どもを描く 子ども向けフィクションにおける表現と内容』 1996年 *編著
『民族性を読み解く オーストラリア児童文学における先住民』 2001年
『落ち着かせない物語 ポストコロニアルの視点から児童文学をよむ』 2007年
『現代児童文学における新しい世界の秩序 ユートピアの変容』 2008年 *共編著
『少女、文化、テクスト』 2015年 *共編著
『児童文学における中世』 2015年 *米国児童文学協会賞受賞
*すべて未邦訳
【 贈呈理由 】
クレア・ブラッドフォード博士は、多様な研究活動を通して、国際的な児童文学研究に多大な貢献をしてきた。

多文化主義、植民地主義、ポストコロニアリズムなどの新しい分野の研究をリードし、オーストラリア・アボリジニ、環境批評、トランスナショナリズム、少女観、児童文学における「中世」などの研究を通して、広い視野で「先住民性」をテーマとした研究を行っている。

著書の『民族性を読み解く』は、国際児童文学学会賞を受賞し、『落ち着かせない物語』では多くの研究者から引用され、ポストコロニアルおよび先住民研究の国際的な第一人者としての地位を確立した。2015年には、『児童文学における中世』が出版され、米国児童文学協会賞を受賞した。

また、児童文学研究誌の編集や、「児童文学批評研究」シリーズの編集などを行い、2011年には、人文科学における研究の卓越性と影響力が認められ、オーストラリア人文科学アカデミーのフェローに選出された。

博士は、2007年から2011年まで国際児童文学学会会長、1998年から2002年までオーストラレーシア児童文学学会会長を務めた。加えて、世界中の主要な学会や協会、大学などで招聘され、基調講演や討論に参加している。そして、博士は、『誕生日の願い』などの児童文学作家でもある。

以上のように、国際的な児童文学研究への貢献、重要かつ先端的なテーマについての卓越した研究成果、そしてこれらの研究分野の発展に与えた影響力によって、ブラッドフォード博士に第19回国際グリム賞を贈呈する。
 (2023.6.23)
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≪贈呈式 ・ 記念講演会≫  ※ 終了しました

オーストラリアの子どもの本の挿絵や絵本に見られる樹木や植物のイメージがいかに変遷してきたかを、先住民のアートなどにも注目しながら講演します。

   ◎ 講師 :受賞者 = クレア・ブラッドフォード博士

   ◎ 通訳 :松下 宏子 (関西大学ほか非常勤講師)

   ◎ 日時 : 令和6年 2月4日(日)
      贈 呈 式 = 14:00〜14:30
      記念講演会 = 14:40〜17:00

   ◎ 会場 : 國民會館 武藤記念ホール
            大阪市中央区大手前2-1-2
            地下鉄天満橋駅3番出口から東へ250m

   ◎ 参加費 : 無料

   ◎ 定員 : 70人 (申し込み先着順)

   ◎ 申し込み: 当ホームページ「 参加申込 」から、
            または、電話、ファックス 

   ◎ 主催 : 一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団
   ◆ 主催 : 一般財団法人 金蘭会
   ◆ 主催 : 大阪府立大手前高等学校同窓会 金蘭会
◇ちらし(PDF)クリックすると拡大します↑ 
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 (2023.12.14)





【国際グリム賞 正賞】

正賞 第1回〜第6回 正賞 第7回〜
第1回〜第6回
第7回〜


第7回から正賞のデザインを変更し、
「グリム童話集」第2版の花輪を用いたものになっております。

なお、この制作には独立行政法人造幣局のご協力をいただいています。



【これまでの国際グリム賞受賞者】

・2021年 第18回  朱 自強 教授
・2019年 第17回  三宅 興子 教授

・2017年 第16回  ロバータ・シ―リンガー・トライツ 博士
・2015年 第15回  ペリー・ノーデルマン 博士

・2013年 第14回  キンバリー・レイノルズ 博士
・2011年 第13回  蒋 風 教授
・2009年 第12回  神宮 輝夫 教授
・2007年 第11回  ジョン・スティーヴンス 博士
・2005年 第10回  マリア・ニコラエヴァ 教授
・2003年 第9回  ピーター・ハント 教授
・2001年 第8回  ジャン・ペロ 博士
・1999年 第7回  ジャック・ザイプス 博士
・1997年 第6回  テオドール・ブリュッゲマン 博士
・1995年 第5回  ドニース・エスカルピ 博士
・1993年 第4回  鳥越 信 教授
・1991年 第3回  ジェームス・フレーザー 博士
・1989年 第2回  ヨーテ・クリングベリ 博士
・1987年 第1回  クラウス・ドーデラー 博士


※注意※
受賞者の贈呈理由や経歴は、すべて各年度の国際グリム賞パンフレットから掲載しています。
文章中の年度および所属などにご注意ください。




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