| メールマガジン |
| ● 富安陽子 IICLO ストーリーコンペ |
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◆ 第3回「富安陽子 IICLO ストーリーコンペ」結果発表!
◎ 第1位 「なきすな駅のベンチ」 木尾文香/作
| 〔講評・富安陽子〕 |
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駅のホームの古びたベンチと、そこにやって来た小人の修理屋と、その小人に語られるベンチの思い出の物語――。10枚という規定の中で、きっちり着地まで決めた、技ありの一篇でした。どこか懐かしく、やさしい物語がたくさんの読者の心を掴んだのでしょう。一つ気になったのは、ベンチが語り出した物語を小人が横取りしてしまうところ。「それ知ってる」と口を挟むより、最後まで聞き終えてから、「実は、それは・・・」とした方がいい気がします。修理代としての物語なのですから。小人が、このベンチを修理しようと考えた理由も用意しておくとよかったかもしれませんね。「君は、なんか面白い話を知っていそうだから」とか。ベンチは、「つまらない話だけど」と思いながら少女のことを語る。小人はその少女の言っていたトビウオが自分の修理した魚だと知って喜ぶ。「やっぱり、君の話を聞いてよかった」と満足することにすれば全てのプロットが繋がります。 |
※ 富安陽子理事長の手描き表彰状を贈呈します。
◎ 第2位 「じっちゃんの海にかかる橋」 ひしかわりえ/作
| 〔講評・富安陽子〕 |
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10枚程度の短い物語の場合、10枚という器に合った材料を揃える必要があるのですが、これがなかなか難しい。材料が多すぎると、なんだか窮屈なお話になってしまいますし、少なすぎると中味の薄いお話になってしまいます。
その点、この作品は過不足なく、ちょうどいい材料を揃えて、規定内に収まるよう、うまく仕上げていて感心しました。アゴ(トビウオ)の橋という自然現象とそれにまつわる伝承も、おそらくフィクションながら、『もしかしたら本当にそんな言い伝えがあるのかもしれない』と思わせる巧みさです。ただ、祖父母の死というモチーフには既視感があって、おばあちゃんが急死した時におじいちゃんがアゴの渡り橋を見た・・・という出だしを読んだとたん、次はおじいちゃんが亡くなって孫が渡り橋を見るんだなとわかってしまうのが残念。せっかくの面白いアイデアです。死者の渡る橋とは別の物語、既定路線を裏切るラストを読みたかったです。 |
木尾文香さん、ひしかわりえさん、おめでとうございます!
| 「第3回 総評」 |
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今回のキーワードは、トビウオとくつ下。皆さんは、いかがでしたか?おおよそ無関係な、この二つの言葉をどうやって物語の中に取り込み、どう関連づけようかと頭を悩ませたのではないでしょうか?
コンペも3回目となり、10枚の物語作りという課題には、みんなだんだん手馴れてきたなという印象を持ちました。変に尻切れトンボだったり、妙に詰め込み過ぎだったりする物語は減り、手堅くまとめられた作品が多かったように思います。
反面、イメージの広がりという点では、まだまだ成長の余地がありそうです。トビウオにくつ下をはかせる、というストーリーが何篇もありましたが、別に二つをくっつける必要はないのです。もっと自由に、もっと様々に、キーワードからイメージを広げてみて下さい。次回、第4回のストーリーコンペで、皆さんの新しい物語に出逢えることを楽しみにしています。さて、次のキーワードはなんでしょう!
IICLO ストーリーコンペは、年2回。
次回のキーワードは、11月20日(メルマガNO.195)に発表します。
(1位、2位のおふたり、面白いワードをよろしく!)
応募締め切りは2027年2月2日です。
物語づくりの上達の決め手は、とにかく、たゆまず、書き続けることです。
さあ!物語を書きましょう。
みなさんの、面白いお話を待っています! |
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理事長 富 安 陽 子 |
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| ◆ 富安理事長の参考作品 < キーワード:「トビウオ」、「くつ下」 > |
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「蔵守猫の話 ��」 富安陽子/作 (PDF) |
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| ◆ 投票時にいただいた、すべての候補作品に対する主な感想 (PDF) |
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