|
財団概要 |
|
国際児童文学館経営評価委員会
委員長 須田 寛
委員長職務代理者 石毛 直道
委 員 中村 桂子
同 原 昌
同 丸野 豊子
|
大阪府立国際児童文学館及び財団法人大阪国際児童文学館の平成16(2004)年度施設及び事業の経営評価並びに主な意見は次のとおりです。
記
1.総合評価 評価区分 A 顧客満足度が高い
国際児童文学館経営評価委員会での主な意見
(1) 顧客満足度について
おおむね各指標を達成していると認められるが、より多くの第三者の目で客観的に評価されることが必要であり、
顧客満足度の評価を得るための基準づくりについてさらなる努力が必要と考えられる。
- 総合評価ではAであるが、実際の顧客の満足度としては未知数の部分がある。
- 顧客の評価を得るためのさらなる努力が必要である(来館する教育関係の人などに意見をもとめ、それを定性評価に反映するなど)。
(2) 事業目標の設定の仕方及び評価について
- 他の一般の図書館とどこが違うかを押さえ、
研究資料館という性格や国際性などに基づく運営を行っていくべきである。
また、来館者や府域の施設のニーズを収集しそれを運営に反映させる。
- 自主評価は自分が目標を決めてそれを達成できたかということなので少し甘くなる傾向にあるのではないか。
- 「評価目標に関する限り」ではAということであり、
目標をより厳しく考えるとBに近い(定性評価を重視すべきであり定量評価は参考程度)。
- アジアとの関係がとくに大切なときなので、子どもという切り口でアジアの人とつながるのはすばらしい。
今後も行っていくべきである。
- 文学館で展示した資料などをパックにして貸し出すという事業は高く評価する。
- 専門員と一般職員の研修の内容を精査し、実施することが必要である。
- イベントの評価については費用対効果方式のような効果を定量的に計れる手法が考えられないか。
- 出前講座などに参加した人数は入館者数にカウントしても差し支えない。
- 外部研究者への対応とサービスは充実している。
(3)評価に関連して提起された課題
文学館の価値を府民に認識してもらい、府の貴重な財産として今後も保存、管理を徹底してくことが大切である。
- 文学館の効率的な運営を考える上で経験豊富なボランティアにカウンター業務や講座などの事業で
力を借りるなどボランティアとの協働が重要である。
- 図書館などの施設に足を運ばない人に対する読書支援も今後は重要なテーマ
- 直接子どもに対する活動を行うよりも出前講座などこちらから出かけて、
よい活動のできる人を増やすという取り組みは、府域に読書活動の拠点をつくることになり、
そこからまた文学館の取り組みを派生させることができる(指導者、活動家を育てることが文学館の役割)。
- 国際事業の実施には国際機関や国際児童文学研究学会などとの連携も重要である。
- 文学館の存在、事業内容を知らせることが大切である
(色々な演出を考えてマスコミに売り込むなど)
- 府民が親しめる文学館にすることが必要である
(来館者の便宜を図る取り組みや子どもたちにどのように本に興味を持たせるかを考える。)。
(4)まとめ
評価というのは第三者の目で客観的に評価されることが必要であり、運営についてはそれに基づき常に改革、
改善をしていくことが重要となる。将来構想にもとづき、府民のニーズを収集し、
応えていく事業を設定することが大切であり、今後とも文学館そのもの、
事業の内容についてより多くの府民に知られるよう努力していく必要がある。
▼もどる
|
|
|
|